
SARA LANDRY
ハードテクノを超越的な体験へと変貌させる“音の錬金術師”、Sara Landry。ダークでドライビング、そして神秘的な女性性を宿した独自の視点を通して世界中を熱狂させ、シーンそのものを塗り替えるほどの爆発的な存在感を放っている。
独学でキャリアを築いてきたDJ/プロデューサーであり、レーベルヘッドでもある彼女は、誰にも迎合しない唯一無二のアーティスト性を武器に、驚異的なスピードで現在の音楽シーンにおいて最も求められる存在の一人へと駆け上がった。しかし、Landry は単なるDJではない。意図的かつ魔術的で、既成概念を打ち破るビジョンによって、かつてはサブカルチャーとされていたものをポピュラーカルチャーへと押し上げるムーブメントを象徴する存在となっている。
身体を揺さぶる強烈なサウンドと、何ものにも縛られないオーセンティックな姿勢によって、熱狂的ともいえるファンベースを獲得。Spotifyでは月間リスナー100万人を突破し、Beatportでは同ジャンルにおける女性プロデューサー売上No.1の座を確立した。2023年には初となる Boiler Room セットを披露。その圧倒的なパフォーマンスは瞬く間に話題となり、600万回以上の再生を記録。過去2年間のBoiler Roomにおいて、Fred again..、Chase & Statusに次ぐ3番目に多くストリーミングされたセットとなった。
世界最大級のチケットセールスを誇るハードテクノアーティストとして、その圧倒的なステージプレゼンスとサウンドの凄まじいパワーで、CRSSD、Creamfields、Tomorrowland、Monegros、Kappa Futur、EDC Las Vegas、Time Warp Brazil など、世界有数のフェスティバルを熱狂させてきた。アメリカに生まれ、現在はアムステルダムを拠点とする彼女は、この年をソールドアウトとなった All Night Long Tour でスタート。ヨーロッパ各都市での公演に加え、ボゴタでは9,000枚のチケットを完売させたヘッドライン公演を開催し、ロサンゼルスでもLabor Day Weekendに行われる2公演を連続ソールドアウト。そして7月には、自身のジャンルのアーティストとして史上初めて Tomorrowland Mainstage への出演を果たし、新たな歴史を刻むこととなる。
アンダーグラウンドとアヴァンギャルドが高いエネルギーで交錯する彼女のサウンドには、絶え間ない二面性と、深く根ざした革新性、そして明確な意図が宿っている。“High Priestess of Hard Techno(ハードテクノの女大司祭)” と称される Landry の轟音に満ちたプロダクションは、反骨精神あふれる実験性と太古から続くような力強さを融合し、高周波の中にまるで儀式の場のような空間を作り出す。混沌と安らぎが巧みに交錯するその音世界は、リスナーを儀式的ともいえる魅惑的な旅へと導き、長年のファンから新たなオーディエンスまでを、その深淵へと引き込んでいく。
その芸術的な思想はDJセットにも色濃く反映されている。轟くベースラインと、潜在意識に働きかけるヒーリング・フリークエンシーを融合させることで、カタルシスと一体感を同時に生み出す。自らの方法で誰もが受け入れられる空間を切り拓き、没入感に満ちたスピリチュアルな体験を創出。その揺るぎない存在感と幻想的な表現力で、オーディエンスを深い陶酔へと導いていく。
シーンの流れを作るテイストメーカーであると同時に、既成概念を揺さぶる挑発者でもある Landry は、レーベル HEKATE の創設者でもある。その名は、魔術と荒野を司るギリシャ神話の女神ヘカテーに由来し、神聖な女性性の力へのオマージュであると同時に、型にはまらない彼女自身の美学を象徴している。混沌とした音楽的衝動を解き放つ場として、これまで Nico Moreno、Shlømo、Charlie Sparks、blk. といったテクノシーンのトップアーティストから新世代の才能、そして Landry 自身の作品までをリリースしてきた
2024年6月には、テネシー州の地下洞窟型ベニュー The Caverns で、HEKATEの世界観をさらに拡張した特別なヘッドライン公演を開催。2日間にわたるテイクオーバーは、“curated coven night”として展開され、同会場でパフォーマンスを行い、さらにソールドアウトさせた史上初のテクノアーティストとなった。
音楽活動だけでなく、Landry はエレクトロニックミュージック・コミュニティにおけるインクルーシビティと多様性の促進にも強く取り組んでいる。ジェンダー平等や多様な人々の表現機会を積極的に支持し、自身のプラットフォームを通して、これまで十分に声を届けられなかった人々を後押しし、誰もが参加できる空間づくりを続けている。
独自の領域を切り拓くサウンドの先導者として、Sara Landry は止まることのない勢いで飛躍を続けている。相次ぐ新曲のリリース、待望のデビューアルバム、そしてファンを魅了し、さらなる数百万人を惹きつけるであろう新たな展開を控え、2024年は彼女にとって過去最大級の一年となろうとしている。新世代と普遍的なレベルで共鳴する形で、ハードテクノというジャンルをさらなる高みへと押し上げ続けている。