IVAN SMAGGHE
Ivan Smagghe は、ジャーナリストたちがしばしば安易に「DJ’s DJ(DJが認めるDJ)」と形容する、トップクラスの DJ の一人だ。知る人ぞ知るレコードの数々を自在につなぎながら、ストロボに照らされたダンスフロアの熱を決して見失うことなく、そのミックスの中へ自然に自身の個性を溶け込ませていく。
Black Strobe、It’s A Fine Line、そして現在の Smagghe & Cross に至るまで、ジャンルを超越し、時にジャンルそのものを定義するようなプロダクションを展開。Craig Richards、Vladimir Ivkovic、Paranoid London、Optimo、Solar、そして長年の友人である Andrew Weatherall らからも高い評価を得てきた。彼らに共通するのは、エレクトロニックミュージックが単なる一夜の享楽のためのBGMでも、Instagramのためのコンテンツでもなく、それ以上のものであることを証明しようとする姿勢だ。2020年1月には、Smagghe & Crossとしてセカンドアルバム『1819』を Offen Music からリリースし、2023年末に向けて新たなアルバム制作にも取り組んでいた。
伝説的なフランスのレーベル/パーティー Kill The DJ の共同運営を経て、自身のレーベル Les Disques De La Mort を主宰。独自の音楽的嗜好を発信する場として、Manfredas、Cosmo Vitelli、Marco Passarani、I-Cube、Red Axes、Roman Flügel といった長年の盟友から、Elles、Sworn Virgins、Zillas on Acid などの新たな才能まで、幅広いアーティストの作品やリミックスをリリースしてきた。
LDDLMが一貫して掲げるのは、直感的にそれと分かる 「style of no style(スタイルを持たないスタイル)」 と、決してひとつのカテゴリーに収まらない姿勢である。
コロナ禍によって音楽の制作や届け方そのものが変化する中、Ivanはレーベル活動の再始動を模索すると同時に、Red AxesのNiv Arzi とともに Amor Fati をスタート。欲しい人には誰にでもエディット音源を提供するという、既成概念にとらわれないブログページを展開した。2人のコラボレーションは、新たなアウトレット Customs & Faces へと発展する可能性を持ち、Axes x Smagghe 名義の12インチも Animals Dancing からリリース予定とされていた。
リトアニアのレジェンド Manfredas とIvanによるパーティー/DJデュオ Dresden は、Ivanの音楽哲学を祝祭的に体現するプロジェクトだ。ロンドンとヴィリニュスでのレジデンシーから世界各地へと活動を広げ、オールナイトセットやそのレコーディング、Magic Castles とのTシャツコラボレーション、さらには彼らならではの“not-so-functional club music”へと展開を続けている。
現在もIvanは、Lux / Lisbon、Nitsa / Barcelona、Rex / Paris、In Between / Los Angeles、Corsica Studios / London、Nuits Sonores / Lyon、Love International / Croatia、Houghton / Norfolk をはじめ、世界各地のクラブやフェスティバルに登場し、週末ごとにオーディエンスの既成概念を覆し続けている。