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05/13 FRI

5/27(FRI) ALBUM release party を控える aTak にインタビュー

――― aTak の生い立ちを教えてください。

黒田:2018年の年末にバンドにフォーカスを当てた忘年会をしたんですよ。
自分が個人戦の強いジャズというジャンルを主にやってきていて。最近、世界を見ても「バンド、強ぇな!」みたいな。「バンドサウンド、ええな」みたいな。それで、周りでもバンドをやっているメンバーとかを集めて、ちょっとフェスっぽいものを渋谷 WWW X でやったときに、ホストバンドとして、自分がやるバンドをこの aTak の Big Band でやりました。
自分がずっと所属していた Brooklyn の Fela Kuti スタイルのアフロビートバンド Akoya Afrobeat Ensemble が好きすぎて、日本では、アコヤのようなバンドはないから、全くそのままにはならないにしても、同じ編成でやってみたいなと思ったことがきっかけです。

―――初回2018年の年末の aTak 音楽大忘年会のとき、どう感じましたか?

Hiro-a-key:やっぱり、卓ちゃん(黒田)すごいなと思っていました。統率力というか。メンバーは、初めて会う人たちも多かったんですけど、ホーンセクションのみんなとか特に。その時は FiJA はまだいなくて、(ボーカルが)僕ひとりだけだったんですけど。
リーダーシップもそうだし、イベントのオーガナイズ力もそうだし、みんな一緒に盛り上げたくなる人であり、イベントなのかなって。そこからずっと楽しくやっています。

クンクン:アフロビートをやるのは、初めてだったので、一回目は覚えることに精一杯で。結構リハもいっぱいやったにも関わらず、「俺はこんなもんか。」と思った一回目でした。(笑)

黒田:老いを感じたよね。ほんま、覚えられないんや、俺らっていう。(笑)

クンクン:年齢を感じた一回目。(笑)

―――FiJA がボーカルとして aTak に入ることになったきっかけは?

黒田:インスタですね。インスタで、FiJA がフィードにポンとあがってきて、周りの友達も結構、FiJA のことを知っていて。自分は、あんまりインスタで見つけた人に連絡をとったことがないから、ずっとドギマギしとって。「キモない?そんなん。いきなり DM 送ったら。」と思って。だけど、周りが「大丈夫っしょ」って。そのときに、(自分が) Motion Blue yokohama でライブしとって、楽屋でその話をしていて。周りからの追い風に、「こんなときしかないな!」と思って。思い切って。(笑)えいって(FiJA に DM を)送ったのがきっかけです。

FiJA:そして出てきたのが私です。(笑)

―――初めてリハーサルに FiJA が参加したとき、どうでした?

FiJA:本当、Hiro-a-key さんしか知らなくて、私自身も。

黒田:もう見たことのない、体のでっかいおっさんとかが十何人もいて。

FiJA:メッセージくれたのが、そのショーの5日前とかですよ。かつ(歌う)曲も、1,2曲だったんですけど、当日行ったら、(参加する曲が)どんどん増えたから、「おぉ、こういうスタイルね。アメリカンスタイルだ!」と。

黒田:いけるっしょ?みたいな。

FiJA:これはノリと気合でやっていいやつだと思って。

黒田:ありがとうございます!

FiJA:いい意味で、私はそれで生きてきたから。「あ、やりやすい」って思って。楽しくやらせていただいております。

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(左から) Hiro-a-key(Vo)、クンクン(中林薫平)(Ba)、黒田卓也(Tp)、馬場智章(Baritone Sax)

―――FiJA も加わり、仲間が増えて、それが回数を重ねるごとに、どんな変化が?

黒田:えらいもんで。今回、良くも悪くもコロナ禍になって、俺が日本に2年間いて。
そのときにやりたかったことが「どうせやんねやったら、このバンドがやりたい」って思って。今まで、年一回の年末のイベントでしか集まらなかったこのバンドが、この(コロナ禍の)2年間、何回やったんやろ?もう何回もやってるよね?年に5、6回(ライブを)やって。

さっき薫平が言っていたように、まず何回やっても覚えられなかったフォームとパートが覚えられた。覚えられたことによって、安心して、音楽にも集中できるし。
実際、1年目とか、ずっと横について、「なんやったっけ?次、なんやったっけ?」って、みんな言ってた。俺でさえ、やっぱりポンと飛んじゃうこともあったけど。今は、そういうのはなくなった。

やっぱりその、アフロビート特有の「動かない美学」とか。ビートが、ベースラインが動かないとか。ドラムのフィルの入り方とか。それはもう、トニー・アレン先生のエッセンスであったりとか。そういうのを少しずつ、みんなで、ちょっとずつやっていって、僕らなりなんだけど、そのエッセンスを取り入れながら、オリジナルの自分達にしかできない音になっていっているんじゃないかと。次のレベルにきたなと思います。

―――aTak 以外でも、黒田さんと演奏することがある馬場さんは、どんなところが aTak ならではだと思いますか?

馬場:やっぱり普段ジャズをやっているミュージシャンがこれだけ集まっていて、そのミュージシャン達が、ジャズだとソロをいっぱい吹いたりだとか、インタラクティブな即興的な音楽をやっていることが多いんですけど。その人達が、自分のパートを演奏することを徹底して、じゃあ、バンドでどうやってそのサウンドを作っていこうか、というところがやっぱりおもしろいですし。あとは、僕も卓也くんと黒田卓也バンドの方もやらせてもらって、aTak の黒田卓也も見て、全然求められることも違うし。卓也くんのスタイル、演奏の仕方も変わってくるし、音楽自体も違うし。それがすごく aTak ならではかなと思います。

Hiro-a-key:あと馬場やんは、aTak では、バリトンサックスを演奏しているのも普段と違うよね。

馬場:そうだそうだ!僕は、普段はテナーサックスをメインにやっていますけど、このバンドでバリトンサックスを始めまして。ようやく慣れてきたっていう感じですね。なかなかバリトンが2人いて、あれだけ重低音でサックスがどーんっていうのはなかなかないんで、あれは気持ちいいですね、やっていても、たぶん、聴いていてもね。

黒田:Fela Kuti スタイル!

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―――今回、1st. ALBUM”ZASU”のリリースパーティを、初めての場所、渋谷 WOMB というクラブでやりますが、いかがですか?

Hiro-a-key:WOMB は出たこともあるし、見にいったこともあるんですけど。今回のようなライブバンドで踊らせるっていうのはなかったんで、新鮮だけど、クラブってやっぱり踊りにくるわけじゃないですか。というので考えると、「本当、踊らせるよ」っていう演奏をすると思うんで、スニーカー履いてきてね!っていう。「動きやすい格好で一緒に踊りましょう」という気持ちはすごく強いですね。

黒田:今回のリリパ自体、いろいろなご縁でやらせてもらえることになって。これまでも、渋谷 WWW でやったりとか。この aTak の音楽が一番映えるところで常にやるべきで。やっぱり踊ってもらわないとこの音楽は意味ないし、僕らも踊りたいし。だから、WOMB だったら完璧でしょ!ということで。これはやるっきゃない!楽しみですね。
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―――5月27日(金)に開催される WOMB でのライブの見どころを教えてください。

黒田:見どころ・・・全部、、すぎて。最初の一音から最後の一音まで、全部が見どころですね。去年のリハに、友達のダンスの先生を呼んだりとかもして。普段よくいるジャズの現場は、音さえよければいい、演奏さえかっこよければいいという、どちらかというとそっち重視というか。エンターテインメントというよりかは、芸術性を高めるという。それはそれで素晴らしいことやねんけど。そればっかりをやっているメンバーもどちらかというと多い中、このバンドはそうじゃないんだよと。
俺らが踊らなかったら、聴いている人も踊らないでしょと。そんなことをやったことがないメンバーもいる中で、すげぇぎこちないんやけど、とにかくそれでもできることを全部やろうっていう、俺らのそういう魂的なものが伝わればいいかなと。そこが見どころですね。演奏はもう間違いないのは、言わずもがな、ガーナ、ガーナです。

Hiro-a-key:衣装でまた一体感も増すでしょうしね。

黒田:今日ね、ちょうどみんなで fitting をしまして。FiJA の服、かっこよかったね。

FiJA:ラスボスです。(笑)

黒田:ニューヨークで友達になった TANAKA っていうずっと衣装を提供してくれている友達のブランドが、今回なんと、ゼロから、生地から切って、付けて。そこも見どころです。

FiJA:雰囲気出ますね。楽しみです!

Hiro-a-key:似合うからな、みんな。

――― aTak の今後の野望は?

黒田:一回だけしか言いませんよ。このバンド、aTak で、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでやることです!それ、いつかやりたいですね。aTak で海外に行きたいというのは今からの夢ですね。

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【aTak】
ブルックリンで黒田が在籍するアフロビートバンド “アコヤ”の編成を意識したバリトンサックス2本、ギター2本、パーカッション2人、ボーカル2人を含む総勢15名の大編成バンド。
日本音楽シーンの重要人物が勢揃いし、アフロビート、ファンク、またソウルミュージックでフロアを激しく揺らす。2018年から毎年末、WWW X (渋谷)で開催されている aTak 音楽大忘年会のハウスバンドとして結成された。2021年3月、伊豆スタジオでの合宿レコーディング、NY でのミックスダウンを経て完成された音源を2021年7月、8月、9月に、“ZASU”、”work work work”、”The Bag”の3曲をデジタルシングルとして連続リリース。その後もライブを重ね、進化を続け、2022年4月29日に First Album”ZASU”を発表した。

2018/12/27 aTak 音楽大忘年会 at 渋谷WWW X
Guest:cero、ものんくる、モミーFUNK!

2019/4/6 スピンオフ企画 Slices of NY -aTak- at KOBE 100BANホール
Guest:SATTU CREW

2019/5/18 aTak Party at New York at The Bar Downstairs
Guest:DJ Center、Banda Magda、Takahiro Izumikawa Trio

2019/9/28 aTak 音楽大忘年会 前哨戦 at Koe Hotel
Takuya Kuroda & aTak Band Featuring Guest by 田我流

2019/12/27 aTak 2019 at 渋谷WWW X
Guest:ものんくる、田我流、石若駿 & フレンズ (feat. 角銅真実)、Corey King

2020/2/29 aTak Music Fest NY at Andaz 5th Ave in midtown Manhattan NY
Kaleta & Super Yamba Band、Alina Engibaryan
Yasushi Nakamura Band (featuring Lawrence Fields and Damion Reid)

2020/12/28 aTak 2020 at 渋谷WWW X
Guest:田我流

2021/3/9 aTak LIVE at billboard live OSAKA
2021/8/6 aTak LIVE at BLUE NOTE TOKYO
2021/9/10 aTak Single Release Show at 渋谷WWW
2021/11/27 aTak LIVE at 高崎芸術劇場
2021/12/24 aTak LIVE at KOBE 100BANホール
2021/12/28 aTak 2021 at 渋谷WWW X Guest:田我流

■aTak 1st. ALBUM『ZASU』
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PHOTO BY genya

YouTube でインタビューを見るにはこちらから。

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