ベルリン、Berghain、Hard Waxと聞けば思いうかぶアーティストの1人であろうDJ/プロデューサーのMarcel Dettmannは、現代テクノシーンを代表する存在である。ベルリン近くの小さな町で生まれ育った彼は、幼い頃からエレクトロニックミュージックに興味を持ち Depeche Mode や The Cure 等のアーティストから影響を受ける。90年代半ばには、エレクトロニック音楽に精通したレコードストアが地元に少ないことから、自身でレコードの買い付けを始め、自分のコレクションに追加したり友人達に売るなど音楽に対する情熱は人一倍強かった。その後ベルリンの様々なパーティーに通いつめた後、99年にBerghainの前身でもあるOstgutのレジデントDJに抜擢され、同時期にはHard Waxのバイヤー兼セラーとしても働き始め活躍していく。シーンを代表するベテランアーティストとなった今でも自身のエレクトロニックミュージックの概念を向上するために常にインスピレーションを探求しており、自身が主宰するレーベルMDRは彼の音楽ビジョンを形作るものであり、リリースを通し新しいアーティストをテクノシーンに送り出している。